「熱海梅園梅まつり」見どころ徹底紹介!日本一の早咲き梅を楽しもう

「熱海梅園梅まつり」見どころ徹底紹介!日本一の早咲き梅を楽しもう

更新日:2021/12/15 17:27

波奈 美月のプロフィール写真 波奈 美月 伊豆地元案内人、絶景ドライブ探求家
"日本一の早咲き"で知られる「熱海梅園」。毎年「梅まつり」が1月中旬〜3月上旬に開催され、ひと足早い春を満喫できます。熱海梅園の梅は、11月下旬〜12月上旬に開花が始まり、最盛期は2月上〜中旬頃。早咲き・中咲き・遅咲きと順に開花していくため、長い期間花を楽しめますよ。
梅以外も見どころが多く、園内の「中山晋平記念館」や「韓国庭園」のほか、梅園と連絡している「澤田政廣記念美術館」の見学もお薦めです。

明治19年に開園!約130年の歴史をもつ美しい梅園

明治19年に開園!約130年の歴史をもつ美しい梅園

写真:波奈 美月

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「熱海梅園」は、JR来宮駅より徒歩10分ほどの所に位置しています。坂道が多いので、歩きやすい靴で訪れるようにしましょう。

正面入口前の『梅園』碑は、撮影スポットとして大人気!両側を紅梅と白梅に彩られ、その対比が美しいですよ。開花が早い入口付近の花が終わっていても大丈夫。少し奥に行けば咲いていて、まつり期間は十分花を楽しめます。

明治19年に開園!約130年の歴史をもつ美しい梅園

写真:波奈 美月

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熱海梅園は、温泉療養施設 「きゅう汽館」(旧「大湯」)が完成したことがきっかけで、明治19年に開園しました。内務省の初代衛生局長、長与専斎(ながよせんさい)氏が「温泉療養と共に適度な運動が不可欠である」と提唱したことによります。

約14,000坪の園内には、2020年11月時点で60品種469本(早咲き270本・中咲き102本・遅咲き94本・不明3本)の梅が咲き乱れるまでになりました。由緒ある歴史を感じさせる、樹齢百年を越える古木もありますよ。

明治19年に開園!約130年の歴史をもつ美しい梅園

写真:波奈 美月

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実は梅園でありながら、"日本一遅い紅葉"で有名な紅葉スポットでもあります。例年の見頃は11月下旬〜12月上旬。その時期に合わせ「もみじまつり」が開催されます。早咲きの梅は11月中旬頃から咲き始めるので、紅葉と梅が同時に見られることも!

一番の絶景は「香浮橋」周辺!「梅園六名木」にも注目

一番の絶景は「香浮橋」周辺!「梅園六名木」にも注目

写真:波奈 美月

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梅園を流れる初川には、「梅園五橋」が架かります。橋の名は、入口に近いほうから、漸佳(ざんか)・迎月(げいげつ)・雙眉(そうび)・駐杖(ちゅうじょう)・香浮(こうふ)。華やかな梅林に囲まれたその姿は、散策の味わい深いポイントとなっています。

「雙眉橋」は、初川が分かれた所にあり、横に2つ並んだ独特の構造が美しい橋。「駐杖橋」は、鮮やかな朱塗りが梅園によく似合い、五橋の中でも一番のインパクト!
しかし一番の絶景といえるのは、五橋の一番奥にある「香浮橋」周辺です。写真は、高台から見た「香浮橋」。まさに梅の香りの中に浮かぶようで、名前の通りの美しさですね。

一番の絶景は「香浮橋」周辺!「梅園六名木」にも注目

写真:波奈 美月

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梅の花に目が行きがちですが、「梅園六名木」もなかなかの見ごたえです。
三つ子樟(みつごくす)・腰掛欅(こしかけけやき)・石割榊(いしわりさかき)・根なし梅・供養梅・貫一、お宮の梅を指しており、いずれも深いいわれや一風変わった特徴があります。せっかくなので、見落とさないようにしましょう。

滝の裏側を通れる「梅見の滝」!楽しいイベントもいろいろ

滝の裏側を通れる「梅見の滝」!楽しいイベントもいろいろ

写真:波奈 美月

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「五橋」と共に梅園の名物となっているのが「梅見の滝」。梅園の奥にある高さ13m・幅28.5mの人工滝です。
咲き誇る梅を前にした滝の姿は、たとえようもない美しさ!表から見るだけではなく、ぜひ滝の裏側の歩道も通ってみましょう。服が濡れるなんてことはありません。流れ落ちる水越しに見る外の風景もまた一興です。

滝の裏側を通れる「梅見の滝」!楽しいイベントもいろいろ

写真:波奈 美月

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園内にはその他、梅園にちなんだ俳句が刻まれた6つの句碑や、開園のため私財を投じた豪商・茂木惣兵衛氏を顕彰する「茂木氏梅園記の碑」など7つの記念碑があります。

まつり期間中は土産店がオープンし、大道芸が披露されます。日によっては甘酒無料サービスや演芸会・落語会などのイベントが開催されるので、要チェックですよ。イベントの詳細は、記事下の「この記事の関連MEMO」のリンクより、観光協会公式サイトにてご確認ください。

梅を見ながら「足湯」!「中山晋平記念館」と「韓国庭園」も

梅を見ながら「足湯」!「中山晋平記念館」と「韓国庭園」も

写真:波奈 美月

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園内にある、ちょっとレトロな木造2階建の建物は、「中山晋平記念館」です。
中山晋平氏は、大正〜昭和初期の著名な作曲家。その居宅を熱海市西山町から梅園内に移築し、無料で一般公開しています。誰もが知っている『シャボン玉』『てるてる坊主』『カチューシャの唄』などの名曲は、中山晋平氏の作曲です。

梅を見ながら「足湯」!「中山晋平記念館」と「韓国庭園」も

写真:波奈 美月

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その隣にある「韓国庭園」は、約400年前の韓国の庭園を再現!
2000年(平成12年)9月の日韓首脳会談の際に、森総理大臣と金大統領が熱海梅園を訪れたことを記念して、その翌年に整備されました。小規模ながら、韓国古建築専門家・安聲浩(アン・スンホー)氏監修のもと、韓国建築関係者の手によって直接建設された本格的なものです。

韓国庭園の上には「足湯」があり、例年、梅まつり・もみじまつりの期間のみ運営されます(10:00〜16:00・無料)。足が疲れた時や体が冷えた時、梅の花を眺めながら暖かい温泉に浸かり、ほっと一息入れてはいかがでしょうか?

ステンドグラス『飛天』は必見!「澤田政廣記念美術館」

ステンドグラス『飛天』は必見!「澤田政廣記念美術館」

写真:波奈 美月

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「梅まつり」の期間中は、隣接する「澤田政廣(さわだせいこう)記念美術館」に無料で入館できます。この機会に、ぜひ寄ってみましょう。韓国庭園前にある連絡橋「梅園(うめぞの)橋」を渡って行くことができます。橋から見下ろす梅園の眺めは素晴らしいですよ。

澤田政廣氏は、熱海出身の文化勲章受章者。美術館には彫刻、絵画などの代表作品が集められています。

ステンドグラス『飛天』は必見!「澤田政廣記念美術館」

写真:波奈 美月

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エントランス・ホールにある、1987年(昭和62年)制作のステンドグラス『飛天』は必見!ホールの石の床には、天井の鮮やかな『飛天』が写り、天と地の両方でその美しさを楽しむことができます。その下で手を繋ぐといつまでも幸せになれると言われ、「ふじのくにエンゼルパワースポット」の「行って良かった」部門で第2位を獲得したことも。

庭園では、例年まつり期間のみ、"オープンカフェ"を実施!美しい彫刻を眺めながらお茶を飲むことができますよ。

ステンドグラス『飛天』は必見!「澤田政廣記念美術館」

写真:波奈 美月

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熱海梅園の開花情報は、記事下の「この記事の関連MEMO」より、公式サイトにてご確認ください。年明けより更新されます。
開園時間外は無料開放されているので、混雑しない開園時間前に訪れて、ゆっくりお花見するのもお薦め(※ライトアップはありません)。ただし、駐車場は使用できないのでご注意ください。

毎年1月中旬〜2月上旬頃、同じ熱海市内の"糸川遊歩道"で「あたみ桜 糸川桜まつり」が開催されます。「熱海梅園梅まつり」と日程が重なるので、お時間があれば併せて訪れて、ひと足早い春を満喫するのはいかがでしょうか?

熱海梅園・中山晋平記念館・澤田政廣記念美術館の基本情報

<熱海梅園 基本情報>
住所:静岡県熱海市梅園町8-1
電話番号:0557-85-2222 (熱海市観光協会)
開園時間:8:30〜16:00(時間外は無料開放)
入園料:一般300円/中学生以下は無料(有料は梅まつり期間中のみ) 
駐車場:8:30〜16:30・普通車600円/マイクロバス1500円/二輪車300円
 ※駐車場が満車の場合、梅園から約700mの「熱海市営 来の宮駐車場」などを利用します。
 ※梅園内「香林亭」の駐車場は、まつり期間中は使用できません。
アクセス:JR熱海駅より「相の原団地」行きバス約15分・JR来宮駅より徒歩約10分

<中山晋平記念館 基本情報>
住所:熱海梅園内
電話番号:(文化施設室)0557-85-1933・0557-86-6232
休館日:毎週木曜日(梅まつり期間中は無休)
開館時間:10:00〜15:30

<澤田政廣記念美術館 基本情報>
住所:静岡県熱海市梅園町9-46
電話番号:0557-81-9211
料金:大人380円/中高生250円/小学生無料(梅園の有料期間は無料)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館・梅まつり期間中は無休)
開館時間:9:00〜16:30

2021年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/11−2016/01/08 訪問

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